副業で疲弊する可能性がある

休日が減る

単純に考えても、看護師の本業に副業が加わると働く時間が増えることになります。「FX」などは休憩時間中などにチェックしやすいかもしれませんが、本業中と並行できる副業はそう多くはありません。そのため、本業の就業後や休日に副業を入れることがほとんどでしょう。そうなると休日が実質減ってしまうことになるので、最初は上手く掛け持ちできていたとしても次第に疲弊してしまう可能性が高くなります。
休日は、仕事から離れて心身を休めたりリフレッシュしたりできる貴重な日です。仕事の疲れを溜め込まないためにも、定期的な休日はとても重要な意味を持ちます。しかし、副業の比重が大きいほど休日が少なくなる傾向があります。どんなに体力に自信があるとしても、完全にオフに当てられる時間は必要です。休日が減ったことによって疲弊した場合、副業そのものを考え直したほうがいいかもしれません。

本業を圧迫する

休日や就業後に、毎回もしくは高い頻度で副業を入れていると、根を詰めすぎて本業を圧迫する可能性があります。本業はあくまで看護師本人の主な収入源となる仕事なので、副業をするときは本業を圧迫しない程度に抑えることが大切です。
副業をするうちに本業に集中できなくなったり本業中に明らかにミスが増えたり、明らかにインシデントが目立つようになったら、副業が本業を圧迫している可能性があるかもしれません。インシデントだけでなく、本業側のシフトを調整するほどの時間的な圧迫も同様です。本業と副業のバランスや、本来の目的を忘れないようにすることが大切です。

心身のSOSを見逃さないように

仕事をしていると大なり小なりストレスが溜まることが多いですが、副業をすることによるストレスの蓄積もありがちです。本業は本業で業務ルールや職場の人間関係、患者への対応などさまざまなストレスがあるでしょう。看護師の仕事は人の健康や命に関わるという重圧もあるので、本業だけでもストレスが大きくなるものです。そこに副業が加わると、副業の業務ルールや対人関係など新たなストレスが生まれることになります。
こうした点も、二足のわらじの大変さといえます。本業と副業両方のストレスが積み重なると、心身が悲鳴をあげてしまうこともあるでしょう。憂鬱な気持ちになりがちだ、体の疲れが取れない、というようなSOSは見逃さないようにしなければなりません。
心身のSOSをごまかしながら副業を続けていると、限界を超えて立ち行かなくなることもあり得ます。心身に疲れを感じたら、まずは副業を見直す必要があるかもしれません。場合によっては副業をするよりも思い切って転職に踏み切った方が、心身にい負担がかからないこともあるのです。